楽器を吹いていて、音が細かったり小さかったり、息は入れてるつもりでも、なぜか大きい音が出ない…思った音量まで鳴らないといった悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
なぜ、自分が出したい音量まで鳴ってくれないのか?
もう少し太い音を出すにはどうしたらいいのか?
その原因の1つとして、しっかり息が吸えて吐けてない事があげられます。
楽器を吹く時の呼吸法は腹式呼吸が一般的ですが、息を吸う時にお腹を膨らませる事に意識が行き過ぎると、かえって上半身に余計な力が入り、思ったより息が吸えていないといった弊害も出てきます。
自分も中高生の時は、ブレスをする時はとにかくお腹を意識して、胸や肩は動いてはいけないといった固定概念がありました。
息を吸えば必ず肺が動くので、それをお腹ばかりを意識し、なおかつ上半身は動かさないようにと思っていると、当然スムーズな呼吸はできないですよね。
今回ご紹介するブレストレーニングを実践し、簡単に音が変わるんだ!という事を実感していただき、少しでも演奏にプラスになれば嬉しいです。
息を吸う時に意識する事
息を吸う時に意識する事は、お腹と上半身両方に息を入れるということです。
上半身に息を入れる時は、胸が大きく動いても全然問題ないのでしっかり息を入れましょう。
※胸・脇・背中に息を入れるイメージで行うとより息が入ると思います。
また、息を吸う時の注意点は「スゥーー」という音やイメージで吸わないようにする事です。
「スゥー」と音を出すと、いかにも息を吸ってますという印象になりますが、実際は思ったより吸えていない事が多いです。
吸う時のイメージとしては、「O(オー)」や「Ho(ホー)」というイメージで息を吸えばより多くの息を吸う事ができます。
また、息を吸う事はいつも意識はしているけれど、何故か大きい音が鳴らない、しっかりとした音が出ないといった方もおられると思います。
息は吸えてるけど、それが音に繋がらないのはしっかり息が吐けていない場合が多いので、次は息を吐くトレーニングを紹介します。
息を吐くトレーニング
息を吐くトレーニングは、楽器があればできる簡単なトレーニングです。
まず楽器を用意し、マウスピースは付けていない状態でマウスパイプをくわえます。
その状態で、F管の開放の指で約5回思いっきり息を楽器に入れて下さい。
次はF管2、さらにF管1という感じでだんだん管の長さを長くしていきF管123まで同じ容量で繰り返していき、最後はB管の開放で終わります。
最後のB管開放で息を入れた時、息の通りやすさを実感するはずです。
その後は、いつも通りマウスピースを付けて楽器を吹いてみてください。
トレーニングをする前と後では、音の違いが肌で分かると思います。
まとめ
息を吸う時は、お腹と上半身両方に息を入れる事を意識し、「O(オー)」や「Ho(ホー)」というイメージで行うとより息が入ります。
そして先ほど紹介した、息を吐くトレーニングを併せて行うとより効果的です。
息がしっかり吸えて吐けていれば、演奏面でもかなりプラスになりますので、今回ご紹介した事をぜひ実践してみてください。
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